セルフ・キャリアドックについて
みなさんは「セルフ・キャリアドック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
2015年06月30日に政府によって閣議決定された「日本再興戦略」において、
雇用制度改革・人材力強化の為の施策の一つとして盛り込まれた制度です。
従業員のキャリア形成の支援として定期的にキャリアコンサルティングを
受ける機会を企業側が設定する仕組みのことを言います。
2016年度からは「キャリア形成促進助成金」の支給対象に組み込まれ、
企業側がセルフ・キャリアドック制度を就業規則などに規定し要件を満たすと
助成金が受けられるということもあり、注目されています。
制度自体は企業側が導入するものではありますが、セルフ・キャリアドックの
”ドック”は人間ドックのドックと同じで、健康診断と同様、
自分自身のキャリアについて定期的に見直す意味があります。
これまでの課題認識やこれからのキャリアプランの作成および見直しを支援することを
狙いとしています。
さて、IT業界に携わっている技術者の皆さんは自分自身のキャリア形成について
どのように考えているでしょうか?またどのように取り組んでいるでしょうか?
興味ある技術を身に付け専門性を磨いたり、業務に関わる知識やノウハウを
吸収することで企業のニーズに応えたり、またプロジェクトリーダなどの
未経験の分野や高いレベルにチャレンジしたりなど、それぞれに見合った
考えや取り組み方があるかと思います。
一方では、与えられたタスクを確実にやり遂げることが自分の仕事、
または納期に間に合わせる為にチームの管理で手一杯、という方もいらっしゃるでしょう。
毎日、忙しい日々を送っていると自分自身について振り返ることはあまり
無いかもしれません。IT技術者は何かと多忙な職業の一つですので、
神経をすり減らし、疲弊して「こんなはずではなかった」と思うことが無いよう、
プロジェクト異動のタイミングや期の変わり目など節目節目で自分自身の
キャリア形成について見つめ直すことも大事ではないかと思います。
セルフ・キャリアドック制度を導入している企業はまだ少ない為、
なかなか自分一人で振り返る機会を持つことは難しいことかもしれませんが、
この機会にこれまでの事や今後の事について自分自身のキャリアとはどういうものか?
お盆期間で帰省中の方もいらっしゃると思いますので、どういう風にキャリアを
積み重ねれば良いか、ゆっくりと振り返るのはいかがでしょうか。
どういう風に振り返れば良いのか分からない方は、現役のIT技術者であるキャリアコンサルタントが
サポートしますので是非ご登録下さい。
自分自身のキャリアについて主体的に、また習慣的に考え、自分の進みたい道や
在りたい姿を思い浮かべながら現在の自分の職務能力と身に付けるべき技術や
スキル、能力を確認することは今の社会を生き抜く上で重要ですね。