転職したいIT技術者が気をつけるべき退職するタイミング
転職を決意して、避けては通れないのが現在勤めている会社の退職です。
一般的に退職を会社に伝えるのは1ヶ月前までとされています。
しかしこの「1ヶ月」と言うのは一般的に言われているラインです。
会社を円満に退職するためには本当に1ヶ月前で良いかというと、
もう少し視野を広げて考え、事前に確認しなければならないことがあります。
特にIT業界では、様々な契約形態でプロジェクトに従事するという独特な業態が多いことから
他の業界ではあまり見られない特殊な事情もあるようです。
今回は「転職したいIT技術者が気を付けるべき退職するタイミング」と題して、
IT業界の技術者が退職を会社に伝える際のタイミングと始めの一歩についてお伝えします。
まずは現在所属している会社との雇用契約を確認しましょう。
雇用契約や労働規約には、退職についても記載されているはずです。
前述の通り、一般的には退職希望日の1ヶ月前と定められている事が多いですが
中には3ヶ月前を規約としている企業もあるようです。
IT業界に身を置く多くの方は何らかの開発プロジェクトに従事し、日々業務を遂行していると思います。
そういった方が労働規約通りに会社に辞意を伝えれば希望通り辞められるかというと、そういうわけにはいきません。
例えば、納品まで残り数ヶ月という慌ただしい状況にあるプロジェクトや
立ち上がって間もない新規プロジェクトに参画している状況では
プロジェクトが落ち着くまで、またはプロジェクトが軌道に乗るまで待って欲しいと慰留されるようです。
また、プロジェクト状況以外にもあなたがどのような契約形態で勤務しているかが一つの要因となります。
自社開発や請負契約であれば会社間の契約はそれほど大きな要因にはなりませんが、
それ以外の場合だと業態も考慮しなければなりません。
特に労働者派遣契約でプロジェクトに参画している場合は、会社間で契約されている条件に期間も含まれます。
こちらの期間が1ヶ月毎に契約を更新する場合もあれば、1年分まとめて契約する場合など条件は様々です。
派遣ではなく準委任契約であったとしても、顧客の発注単位がどれくらいの期間で
出されているかという点もポイントになります。
中には発注自体は1ヶ月単位でも、プロジェクトのサイクルに合わせ、口約束や慣例で4半期(3ヶ月)単位で
発注を約束しているというケースもあります。
このような場合だと企業としては契約満了まであなたに所属しておいて欲しいと考えるのが通常であり、慰留される場合もあります。
もちろんこれらは自社と顧客の企業間の契約であり、あなたと相手企業の契約ではないため、
タイミングよく代替要員が立てられる場合にはその限りではありません。
このようにIT業界では、自社の労働規約、プロジェクトのサイクルや状況、企業間の契約など
退職するためには押さえておかなければならない事柄が多くあります。
円満に退職するためには、まずは自社の労働規約を確認し、退職希望日を考えた上で上司に相談しましょう。
退職に向けた第一歩として、まずは何をするべきか。
迷っているようでしたら、是非当社のキャリアコンサルタントにご相談下さい。